20160411 SWIFT PRIME 急性期血栓除去

Stent-retriever trhombectomy after intravenous t-PA vs. t-PA alone in stroke. N Engl J Med 2015;372:2285-95

 Abstract>前方循環患者においてTPA後に追加で血栓除去(ステントリトリーバー使用)を行うことの有効性を検討した。98人ずつが検討されP2P57分、再開通率は88%90日後のmRS0-2 60% vs 35%)は有意に改善した。死亡率・頭蓋内出血は変わらなかった。

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 Figureの説明>ステントで予後良好群特にmRS3&4が39%→27%に減ったのは特筆すべき事である。

IntroductiontPAは治療時間の制限や大血管での再開通率の悪さ(MCA13-50%)が指摘されてる。血栓除去術は有用性が指摘されているが過去の3つのtrialnegativeで、試験デザインの問題が指摘されている。今回tPA投与後にSolitaireを使用したランダム化試験を行い有効性を検討した。

 Methods>米国・ヨーロッパの国際ランダム化試験(施設基準年間40件以上の血栓除去)。ICもしくはM1の閉塞患者で大きな梗塞のない発症6時間以内。画像から穿刺まで70分を目標にした。結果は90日後のmRS、死亡、NIHSSの改善、TICI2b以上の再開通など。

 Results196人が振り分けられた。O→穿刺は224分、tPA→穿刺は77(50-142)、画像→穿刺は57分(40-80)、穿刺→ステントDeploy24分(18-33)であった。mRSは有意にステントで改善し、死亡率は変わらなかった。ステントの再開通率は88%と高かった。

 <川堀の感想>患者背景ではM2閉塞も結構いるのに再開通率が90%近くなのに驚いた。患者背景でaf30%前後でMIの既往も30%近くあるためアテローム血栓性もいたと思うがこの成績なのは驚き。我々の手技も更なる向上が必要と考えた。