20180315 脳出血後のNOAC再開

Oral anticoagulant re-initiation following intracerebral hemorrhage in non-valvular arterial fibrillation: Global survey of the practives of neurologists, neurosurgeons and thrombosis experts
PLOS ONE. 2018 Jan 25;13(1):e0191137.

Abstract>脳出血後のaf患者に対してどのタイミングでDOACを再開するかは不明のため、脳外科・脳卒中内科に調査した。38カ国228人医師の参加が得られ、再開率はアミロイドアンギオパチーの30%から外傷の98%、時期も1-3週が20%前後、1-3ヶ月が25%前後と大きな幅があり一定の見解はなかった。

 Figureの説明>出血後の再開抗凝固薬の選択。アピキサバン(エリキュース)を選択する医師が多いが、脳外科はワーファリンもしくはそのままが多かった。

Introduction>脳出血後のaf患者へDOAC再開について一定の見解はない。DOACRCTは脳出血既往を除外基準としていて、唯一の多施設研究でも施設間格差が大きく、ASAガイドラインも4週以上明けるべきとしているがエビデンスレベルは低い。今回脳出血後のDOAC再開の是非とタイミングについて調査した

 Methods2015/11-2016/4までDOACに関係する4つの団体(国際血栓止血学会等)のメンバーを対象とし、ネットアンケートを行った。調査内容は①出血症例へのDOAC経験などの経験、②シミュレーション症例への対応(様々な出血症例に対するDOAC種類//再開時期)であった。

 Results228人(候補の13.4%)が参加。DOAC再開率は外傷や高CHADS2などでは高かったが、アミロイドアンギオパチーと2回目以上の出血に対しては50%以下。再開日は1ヶ月前後が21%1-3ヶ月が25%。再開DOACの種類はアピキサバン40%、ワーファリン16%、そのまま11%であった。ただし一定の見解はなかった。

 <川堀の感想>多くの医師がこの問題に悩んでいることがわかった。再出血のリスクが高い症例に関しては再開しないという選択を取っていることは同感であるが、再出血のリスクが高い&脳梗塞のリスク(高CHADS2など)も高い症例への対応は今後も困るだろう。アピキサバン(エリキュース)が多かったのも私の経験上からも理解可能であった。脳外科はワーファリンに変えるもしくはそのままが多い理由は不明。