Healthy Serum-Derived Exosomes Improve Neurological Outcomes and Protect Blood-Brain Barrier by Inhibiting Endothelial Cell Apoptosis and Reversing Autophagy-Mediated Tight Junction Protein Reduction in Rat Stroke Model
Lin-Yan Huang et al.
Front Cell Neurosci. 2022 Mar 3:16:841544

<Abstract>
血清由来エクソソームの脳梗塞における脳血液関門BBB保護効果について検討した。ラット脳梗塞モデルとIn-vitroBBBモデルを使用した。エクソソーム投与によってラットの脳梗塞体積・運動機能改善が確認され、BBBのアポトーシスの減少・細胞内オートファジーの亢進が作用機序と分かった。

 <Figures>
CD：エクソは800ug/kg（≒200ug/body）が一番梗塞巣が小さかった。EFGH：mNSSとOpen field testでExo群で良い。JK：神経細胞のSpine（シナプス）の量もエクソで改善

<Introduction>
脳梗塞後のBBB破綻は予後を悪化させ、その保護は重要である。関係する組織は血管内皮細胞・アストロサイト・ペリサイト・ニューロン・細胞外マトリクス（コラーゲンIV・フィブロネクチン・ラミニン・ヘパラン）・血管内皮細胞をつなぐOccludin・Zo-１である。血漿中にはたくさんのエクソソームが入っていて損傷を受けた細胞の保護効果があると言われているので上記細胞を保護するかを検証した

 <Method>
SDラット。エクソソームは7mL血液から超遠心で採取しDilでラベリング。Threadモデルで脳梗塞作成、梗塞体積はTTC、運動機能はmNSSとOpen fied test、BBB透過性はEvans blue、神経細胞死はTUNEL、BBB評価はbEnd.3 cell line(マウス血管内皮）で行った。

 <Result>
投与エクソは約200ugが100と400より梗塞巣が小さかった。400ugにて運動機能改善・アポトーシス減少・BBB保護・Tight junctionタンパク保護・オートファジー低下を認めた

 <川堀の感想>
エクソ静注がBBB保護に聞いて脳梗塞の後遺症を軽くしたという論文。何故効いたかについての検証が少なくデータが不十分だが、一部Methodは参考になるものもあった。